2026.10.30上方修正ラッシュ!明日狙いたいコナミ、キーエンス、OLC、武田、タカラトミー

10/30 好材料で上昇期待の5銘柄

10月29日の引け後、決算発表のピークを迎えた東京市場では上方修正・増配の好材料が相次ぎました。本記事では、ディーラー目線(翌朝の需給・寄り付きの強さ)とアナリスト目線(業績修正の質と持続性)の両面から、10月30日の取引で株価上昇が期待できる5銘柄を選びました。

選定基準は次の3点です。

  • 29日引け後(または大引け直前)に、市場予想を上回る可能性が高い業績・株主還元の材料を開示していること
  • PTS(夜間取引)ですでに買いが入っているなど、需給面の裏付けがあること
  • 一過性の材料ではなく、業績の中身に持続性が見込めること

5銘柄の一覧

順位 銘柄(コード) 主な材料 29日夜のPTS等
1 コナミグループ(9766) 今期最終34%上方修正、配当75円増額 25,600円(+11.6%)
2 キーエンス(6861) 上期経常49%増益、増配、1→5株式分割 79,650円(+4.3%)
3 オリエンタルランド(4661) 今期経常を一転15%増益へ修正、最高益・増配 日経平均採用銘柄で上昇率上位
4 武田薬品工業(4502) 今期最終26%上方修正、7-9月期に大幅黒字 29日終値6,471円
5 タカラトミー(7867) 上期経常を一転36%増益に修正、2期ぶり最高益 PTS上昇率上位(全体9位)

※PTS価格は29日17時30分時点。翌日の東証の値動きを保証するものではありません。

地合いの確認

29日の日経平均は前日比705円高の64,659円と大きく上昇し、ドル円は158円近辺です。一方、今夜は米国で9月のPCE価格指数が発表され、米ハイテク株は軟調な見通しも出ています。30日はキオクシアの決算発表に加え、TOPIXの浮動株比率見直しに伴うパッシブ資金の買い(約1兆円規模とされる)が入る日でもあり、半導体株に資金が集中しやすい点には注意が必要です。今回の5銘柄はゲーム・精密機器・レジャー・医薬品・玩具と、半導体以外の内需・ディフェンシブ寄りを中心に選んでいます。

1. コナミグループ(9766)|今期最終34%上方修正、配当も75円増額

材料

27年3月期上期の連結最終利益は前年同期比70.5%増の792億円。通期の最終利益予想は1,010億円から1,350億円へ33.7%引き上げられ、4期連続の最高益予想をさらに上乗せしました。営業利益予想も1,430億円から1,930億円へ大幅に引き上げ、年間配当予想は224円から299円へ75円の大幅増額です。上期売上高は3,080億円(前年同期比37.0%増)と、中間期として過去最高を更新しました。

アナリストの視点

牽引役はデジタルエンタテインメント事業で、『eFootball』『遊戯王』などの既存の稼ぎ頭に新作が上乗せされた構図です。上期の最終利益は修正後通期計画に対してすでに約59%進捗しており、会社計画はなお保守的に見えます。アーケード、ゲーミング&システム、スポーツの各事業の予想は据え置かれているため、ゲーム事業の上振れがそのまま全社に効いている点が評価ポイントです。

ディーラーの視点

29日夜のPTSでは終値比11.6%高の25,600円と、日経平均採用銘柄で上昇率トップでした。修正幅が大きく、増配もセットのため機関投資家の買いが入りやすい内容です。寄り付きから大きく水準を切り上げる可能性が高く、むしろ「高く寄り過ぎた後の利益確定売り」をどうこなすかが焦点になります。

リスク

PTSで既に2桁上昇しているため、寄り天(寄り付きが高値でその後下落)となるリスクがあります。ゲーム株はヒット依存度が高く、下期の新作次第で評価が揺れやすい点にも留意が必要です。

2. キーエンス(6861)|上期経常49%増益、増配と1→5の株式分割

材料

上期の連結経常利益は前年同期比48.9%増の4,243億円、売上高は7,354億円と大きく伸びました。今期の年間配当予想は前期実績550円から650円(中間325円)へ実質増額。あわせて、11月20日を基準日とする1株→5株の株式分割を発表しました。

アナリストの視点

同社は通期業績予想を開示しない方針ですが、アナリストのコンセンサス(通期経常8,045億円)に対し、上期だけで約53%を稼いだ計算です。前年は上期の進捗が45%前後だったことを考えると、明確な上振れペースといえます。製造業の設備投資・自動化需要の回復を最も早く映す銘柄の一つで、利益率50%超という収益力の高さも健在です。

ディーラーの視点

PTSでは終値比4.3%高の79,650円。時価総額19兆円規模の大型株としては大きな反応です。株式分割で最低購入金額が約800万円から約160万円程度に下がるため、個人投資家の参加拡大期待も上乗せされます。大型株のため値幅は限られるものの、日経平均への寄与度も大きく、指数を押し上げる側に回りやすい銘柄です。

リスク

為替の円安効果も業績を押し上げている可能性があり、円高に振れた場合は割り引かれます。株価はコンセンサス目標株価(10万円台)を下回っているものの、PERは依然として高水準です。

3. オリエンタルランド(4661)|一転増益・2期ぶり最高益、増配

材料

上期の連結経常利益は前年同期比29.9%増の900億円で、従来の3.1%減益予想から一転して増益で着地しました。通期の経常利益予想は1,680億円から1,957億円へ16.5%引き上げ、一転して15.4%増益・2期ぶりの過去最高益を見込みます。年間配当予想は16円から18円へ増額です。

アナリストの視点

東京ディズニーシーの周年イベント効果とシルバーウィークの集客が上振れ要因とみられます。減益予想から最高益予想への「180度の転換」はサプライズ度が高く、会社計画をもとにした試算でも下期経常利益は前年同期比5%増と、上期だけの一過性ではないことを示しています。

ディーラーの視点

29日夜のPTSでは日経平均採用銘柄の上昇率上位に入りました。同社株は10月中旬に11連騰しており、好業績期待は株価にある程度織り込まれていた点がポイントです。それでも「期待通り以上」の修正幅だったため、追加の買いが見込めます。ディフェンシブ株への資金シフトの流れも追い風です。

リスク

7-9月期単独では経常利益の伸びが5.6%増にとどまり、営業利益率は前年同期の19.3%から18.3%に低下しました。先行して上昇していた分、材料出尽くしで売られる展開も想定しておくべきです。

4. 武田薬品工業(4502)|今期最終26%上方修正、7-9月期に大幅黒字

材料

上期の連結最終利益は前年同期比2.7倍の3,056億円に急拡大しました。通期の最終利益予想は1,660億円から2,090億円へ25.9%引き上げています(前期は1,523億円の赤字)。直近3ヶ月の7-9月期は1,924億円の黒字に浮上し、売上営業利益率は前年同期の6.2%から17.3%へ大きく改善しました。

アナリストの視点

注目すべきは収益性の急回復です。前期の巨額赤字(減損などが中心)から一転、本業の利益率が大きく改善しています。高配当銘柄としての位置づけ(配当方針は従来どおり)も維持されており、業績底打ちの確認は長期資金の買い戻しを呼びやすい材料です。

ディーラーの視点

29日の終値は前日比164円高の6,471円と、すでに発表前から買われていました。大型医薬品株は値動きが比較的穏やかですが、26%という修正幅は大型株として十分なサプライズです。医薬品セクター全体が見直されるきっかけにもなり得ます。

リスク

修正後の通期計画から逆算すると、下期は966億円の最終赤字になる計算です。下期に大きな費用(減損やリストラ関連など)を見込んでいる可能性があり、決算説明会での内容次第では評価が割れる可能性があります。

5. タカラトミー(7867)|上期経常を一転36%増益、2期ぶり最高益

材料

上期の経常利益を一転して36%増益に上方修正し、2期ぶりの過去最高益となりました。通期業績予想も増額しています。

アナリストの視点

同社はトミカ、デュエル・マスターズ、ガチャ、トレーディングカードゲームなど、年齢層や地域の拡大を進めてきた成果が数字に表れている段階です。「一転増益」という修正は市場予想とのギャップが大きくなりやすく、年末商戦を控えた下期への期待も高まります。

ディーラーの視点

29日夜のPTSでは市場全体の上昇率ランキングで9位に入っており、中型株らしい値幅の大きさが期待できます。大型株に比べ浮動株が少ないぶん、買いが集まると上昇率が大きくなりやすい銘柄です。

リスク

玩具は下期(年末商戦)の比重が大きく、上期の上振れが通期でそのまま維持されるかは不確実です。具体的な修正額や配当方針は決算短信で必ず確認してください。

まとめ:明日の戦略

  • 最も強い材料:コナミグループ。ただしPTSで既に2桁上昇しており、寄り付き後の値動きに注意。
  • 指数を押し上げる大型株:キーエンス。好決算+株式分割のダブル材料。
  • サプライズ度の高い修正:オリエンタルランド、武田薬品。いずれも「減益・赤字予想からの転換」で評価が変わりやすい。
  • 値幅狙いの中型株:タカラトミー。

好決算銘柄でも、寄り付きで高く始まった後に利益確定売りに押される「好材料出尽くし」は決算シーズンによくある動きです。寄り付き直後の気配と出来高を確認してから判断するのが、ディーラーの基本動作です。

免責事項

本記事は2026年10月29日夜時点の公開情報をもとにした分析であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株価は地合いや海外市場の動向により予想と異なる動きをする可能性があります。投資判断はご自身の責任で行い、各社の決算短信など一次情報を必ずご確認ください。

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