10月14日に注目したい好材料株5選(13日引け後発表分)
10月13日の東京市場は、米ハイテク株安を受けて半導体関連を中心に売られ、日経平均は4日続落となりました。一方で、引け後には業績上振れや最高益見通しを打ち出した企業が相次ぎ、PTS(夜間取引)でも一部の銘柄に買いが先行しています。
この記事では、13日の大引け後から夜にかけて出た開示・ニュースのなかから、材料の強さとPTSでの初期反応の両面で翌14日に注目度が高いと考えられる5銘柄をピックアップしました。
【ご注意】本記事は公開情報をもとにした材料の整理であり、株価の上昇を保証するものではありません。好材料が出ても「出尽くし」で売られることは珍しくなく、地合い次第で反応は大きく変わります。投資判断はご自身の責任でお願いします。
1. ココナラ(4176・東証グロース)
材料:今期経常利益は20%増で4期連続の最高益更新へ
スキルマーケット「ココナラ」を運営する同社は、13日引け後に2026年8月期の本決算を発表。2027年8月期の経常利益を前期比20%増と見込み、4期連続の過去最高益更新を計画しています。
注目ポイント
- 前期(26年8月期)は会社計画の経常4.5億円に対し、第3四半期時点で進捗率が9割を超えており、着地の強さは想定内。市場の関心は「今期も2ケタ増益を続けられるか」でしたが、20%増益というガイダンスはその答えになりました。
- 株価は300円近辺と、52週高値(550円)から大きく水準を切り下げた位置にあり、見直し余地が意識されやすい状況です。
- PTSでは17時30分時点で297円(東証終値比+25円、+9.2%)と、すでに買いが先行しています。
リスク:時価総額60億円台の小型株で、値動きが荒くなりやすい点。PTSで先に上がった分、寄り付き後に利益確定売りが出る可能性もあります。
2. カーブスホールディングス(7085・東証プライム)
材料:今期経常14%増で4期連続最高益、2円増配へ
女性専用フィットネス「カーブス」を展開する同社は、13日引け後に2026年8月期の本決算を発表。2027年8月期も経常14%増益で4期連続の最高益を見込み、配当も2円増やす計画です。
注目ポイント
- 前期は期中に一度、通期計画を経常75.7億円(16.8%増)へ上方修正しており、会員数・店舗数の拡大と物販(定期便)の伸びが収益を押し上げてきました。
- 決算前の時点で株価は900円前後、予想PERは17倍程度、配当利回りは3%台と、成長株としては割安感のある水準でした。アナリストのコンセンサス目標株価は1,370円と、株価との乖離が大きい点も特徴です。
- 連続最高益+連続増配という「わかりやすい」組み合わせは、プライム市場の機関投資家にも評価されやすい材料です。
リスク:14%増益はおおむね市場予想の範囲内とみられ、サプライズとしては中程度。前期の着地が市場予想(コンセンサス)に届いているかどうかで反応が分かれる可能性があります。
3. オプロ(228A・東証グロース)
材料:今期経常を13%上方修正、最高益予想をさらに上乗せ
帳票・契約業務向けのクラウドサービスを手がける同社は、13日引け後の第3四半期決算と同時に、2026年11月期の経常利益予想を13%上方修正しました。
注目ポイント
- 期初計画は経常4.31億円(前期比28%増)で、もともと最高益予想でした。今回の修正で4.8億円台後半(試算)へ引き上がり、増益率は4割を超える計算になります。
- 期末まで残り1四半期のタイミングでの上方修正であり、DX・生成AI関連のクラウド需要が計画以上に伸びていることを示す内容です。
- 決算前の予想PERは13倍程度と、グロース市場のSaaS銘柄としては低めの評価にとどまっていました。上方修正で一段と割安感が出ます。
リスク:時価総額40億円前後の小型株で、出来高が細りやすい点。寄り付きで買い注文が集中すると、高く始まってから伸び悩む展開もあり得ます。
4. ドトール・日レスホールディングス(3087・東証プライム)
材料:上期経常37%増益で上振れ着地、今期配当を2円増額
「ドトールコーヒー」「星乃珈琲店」「洋麺屋五右衛門」などを展開する同社は、13日引け後に2027年2月期上期(3〜8月)決算を発表。経常利益は前年同期比37%増と会社計画を上回って着地し、今期の年間配当も2円増額しました。
注目ポイント
- 期初の上期計画は経常58.5億円程度でしたが、第1四半期の時点で営業利益が35%増と高い進捗を示しており、上振れ期待が出ていました。その期待どおりの着地です。
- 高付加価値メニューによる客単価の上昇、インバウンドを含む人流回復、コンビニ・スーパー向け飲料の卸売拡大と、複数のエンジンが同時に回っている点が評価材料です。
- 通期計画を据え置いている場合は、「下期も上振れ→通期上方修正」への期待が残ります。
リスク:上振れ期待は第1四半期決算以降ある程度株価に織り込まれており、37%増益でも「想定どおり」と受け止められる可能性があります。通期予想の扱いを短信で確認したいところです。
5. クラスターテクノロジー(4240・東証スタンダード)
材料:エプソンを割当先とする第三者割当増資(資本業務提携)
樹脂複合材料やセラミック部品を手がける同社は、セイコーエプソンを割当先とする第三者割当増資を発表。約99.7万株を割り当て、増資後のエプソンの議決権比率は14.91%となります。
注目ポイント
- 13日は材料を受けて朝からストップ高買い気配となり、382円(+80円、+26.5%)でストップ高のまま引けました。
- さらにPTSでは462円(東証終値比+80円、+20.9%)まで買われており、13日に買えなかった注文が14日に持ち越されている構図がうかがえます。
- 時価総額は20億円強と非常に小さく、大手メーカーが主要株主として加わるインパクトは相対的に大きくなります。上場維持基準(グロース時代の時価総額40億円)を意識した成長計画を掲げてきた経緯もあり、提携の具体化が注目されます。
リスク:第三者割当は既存株主にとって希薄化を伴います。足元の業績は第1四半期に営業利益が約6割減と弱く、株価は材料先行。連続ストップ高の後は値幅が大きくなりやすく、高値づかみには十分な注意が必要です。
ほかに目を引いた13日引け後の開示
- イチネンホールディングス(9619):上期経常を一転6%増益に上方修正し、2期ぶりの最高益更新へ。
- カナデン(8081):上期経常を一転16%増益に上方修正。
- ワンダープラネット(4199):今期の最終損益が黒字浮上の見通し。
地合いについて:14日の注意点
13日は日経平均が4日続落し、半導体株を中心に売りが目立ちました。その裏で、サイバーセキュリティ関連の中小型株(GRCS、セキュアヴェイル、ショーケースなど)にはストップ高が続出し、PTSでも一部が続伸しています。ただし、このテーマには空売りも高水準に積み上がっており、踏み上げと反動の両方が起こり得る過熱局面です。
全体相場が弱いなかでは、資金は「個別の好材料株」に集中しやすい半面、地合いがさらに崩れれば好決算銘柄でも上値を抑えられます。寄り付き前の気配と、米国市場・為替の動向をあわせて確認してから判断するのがおすすめです。
本記事は2026年10月13日夜時点の公開情報(適時開示・株探・みんかぶ・財経新聞・株予報ほか)をもとに作成しています。数値の一部(オプロの修正後予想など)は報道ベースからの試算を含みます。最終的には各社の決算短信・適時開示をご確認ください。

コメント