2026.10.22am

0月22日 注目の好材料5銘柄|上方修正・増配・市場変更

10月21日の東京市場は、日経平均が前日比545.82円高の64,621.24円と3日ぶりに反発しました。米スペースXの好決算を受けてAI・半導体株に買い戻しが入り、一時は1,300円を超える上げ幅に。ただ後半は戻り売りに押され、上げ幅を縮めての引けとなりました。

そして大引け後には、上方修正・増配・市場区分変更といった好材料の開示が相次ぎました。本記事では、21日大引け後に出た材料の中から、PTS(夜間取引)の反応や材料の質を踏まえて5銘柄をピックアップし、ディーラー目線で「明日どこを見るか」を整理します。

PTS株価は21日のナイトタイムセッション17時30分時点、終値比。

1. タスキホールディングス(166A/東証プライム)

材料:前期(26年9月期)経常を約25%上方修正、最高益予想をさらに上乗せ

  • 最終利益の見通しを58億円 → 75.5億円へ引き上げ
  • PTS:1,115円(+122円、+12.3%)

ここがポイント

9月末で締まった期の修正なので、実質的には「本決算の先出し」です。上期時点で2Qが過去最高の売上を記録し、仕入れも順調で棚卸資産が過去最高水準まで積み上がっていたことから、来期の販売在庫も厚い状態。21日終値993円は修正前ベースでも割安感が意識されていた水準で、利益の上振れ分だけバリュエーションの見直し余地が生まれます。新TOPIXへの継続選定が見込まれる点も需給面の下支えです。

注意点:不動産開発は金利動向に敏感。日銀の利上げ局面が続く中、来期ガイダンスの出し方次第で評価が割れる可能性があります。

2. ストライクグループ(6196/東証プライム)

材料:前期(26年9月期)経常を83億円 → 104.17億円へ26%上方修正

  • 8月に続く今期2度目の上方修正
  • PTS:1,513円(+125円、+9.0%)

ここがポイント

8月の修正時、会社は「期末付近に実行予定の案件の一部は翌期にずれ込む可能性がある」として保守的な数字を出していました。今回の大幅な上積みは、その慎重に見ていた案件が期内に決まったことを示唆しており、M&A仲介の大型案件の成約ペースが想定以上だったと読めます。本決算で配当(分割後で期末65円予想)の上積みがあるかも次の焦点です。

注意点:大型案件が前期に集中した分、今期ガイダンスで反動減が出ると、修正の好感が相殺されるリスクがあります。

3. 岡野バルブ製造(6492/東証スタンダード)

材料:前期経常を20.5億円 → 27.4億円へ34%上方修正、最高益予想を上乗せ、配当も30円増額

ここがポイント

発電所向け高温高圧バルブの専業で、原発再稼働・安全対策投資の恩恵を受ける銘柄です。4月の修正時は柏崎刈羽、島根2号機、女川2号機など原子力関連の追加受注や点検工事の前倒しが主因でした。注目すべきは、その4月時点で会社が「下期はメンテナンス案件が減り、損益面は厳しい」と見ていたこと。それを覆しての再上方修正+増配なので、サプライズ度は今回の5銘柄の中でも高いと見ます。

注意点:時価総額が小さく流動性が低いため、買い気配のまま寄らない、あるいは寄った後の値幅が大きくなりやすい銘柄です。

4. GA technologies(3491/東証グロース → プライム)

材料:東証が10月28日付でプライム市場への市場区分変更を承認

  • PTS:1,450円(+135円、+10.3%)

ここがポイント

プライム昇格は、機関投資家の投資対象が広がることや指数組み入れによるパッシブ資金流入の思惑から、短期的に買われやすい材料です。不動産テック大手として知名度もあり、個人投資家の資金も集まりやすいでしょう。

注意点:市場変更は「出尽くし」になりやすい典型的な材料でもあります。変更日(28日)前後で需給が一巡すると、上げ幅を吐き出すケースが少なくありません。

5. ラクオリア創薬(4579/東証グロース)

材料:導出先の久光製薬が新規ナトリウムチャネル遮断薬の第2相臨床試験を開始。契約に基づき一時金2億円を受領

ここがポイント

創薬ベンチャーにとってマイルストーン収入は、キャッシュの確保とパイプライン進捗の証明を同時に意味します。第2相入りにより、今後の開発段階に応じた追加マイルストーンへの期待もつながります。

注意点:一時金2億円が今期業績にどの程度寄与するかは、会社開示で確認が必要です。バイオ株は思惑先行で値動きが荒く、寄り付き後の利食いにも注意。

次点の注目銘柄

  • イオレ(2334):NVIDIAの最新GPU搭載サーバー「HGX B300」の受注を開始。福島県双葉町のAIデータセンターで26年末の稼働予定
  • GENDA(9166):9月売上高が前年同月比30.7%増

22日の相場で気をつけたいこと

  • 米大型テック決算の時間外反応:21日の米国引け後にメタ、テスラ、ラム・リサーチが決算発表。時間外の株価次第で、日本のAI・半導体株を含む地合い全体が振らされる可能性があります
  • ディスコ決算:22日引け後に発表予定。半導体関連の物色に影響
  • PTSと本番のギャップ:PTSは出来高が薄く、翌日の寄り付き価格を保証するものではありません。好材料銘柄は寄り付きに買いが集中し、その後利益確定売りに押される「寄り天」パターンも多いので、寄り直後の飛びつき買いには注意が必要です

まとめ

銘柄 コード 材料 PTS(終値比)
タスキHD 166A 前期経常25%上方修正・最高益上乗せ +12.3%
ストライクG 6196 前期経常26%上方修正(今期2度目) +9.0%
岡野バルブ製造 6492 前期経常34%上方修正・30円増配 ―
GA technologies 3491 プライム市場へ区分変更 +10.3%
ラクオリア創薬 4579 久光製薬P2開始で一時金2億円 ―

※「―」は17時30分時点のPTS値上がり率上位10銘柄に入っていないもの。


本記事は公開情報をもとにした情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。好材料が出ても株価が上昇するとは限らず、投資判断はご自身の責任で行ってください。

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