2026.10.27上方修正等の好材料銘柄

10月27日 好材料で注目の5銘柄

10月26日(月)の大引け後、決算発表シーズンの幕開けとともに上方修正・増配・自社株買いといった「好材料」を出す企業が相次ぎました。本記事では、その中から27日(火)の寄り付きで買いが集まりやすいと考えられる5銘柄をピックアップし、材料の中身と注意点を整理します。

※本記事は公開情報をもとにした銘柄紹介であり、株価の上昇を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。PTS価格は26日夜時点のもので、翌日の寄り付き値とは異なる場合があります。

26日の相場環境

26日の日経平均は前日比503円安の62,189円と3日続落しました。前週末の米国株安を受け、アドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄だけで約449円も指数を押し下げるなど、AI・半導体株への売りが重荷となりました。一方で商社や資源株は堅調で、TOPIXはプラス圏を維持しており、「指数は弱いが個別の好材料株には資金が向かう」地合いといえます。

今週はキオクシアやアドバンテストなど主力企業の決算、日米の金融政策イベントが控えています。夜間の日経225先物は100円高の62,300円で寄り付いており、全体相場の大崩れがなければ、決算好感の個別物色が続きやすい環境です。

注目5銘柄 一覧

銘柄(コード) 市場 26日引け後の材料 注目度
鈴茂器工(6405) 東証S 今期経常を42%上方修正 ★★★
コーエーテクモHD(3635) 東証P 今期経常を21%上方修正、配当8円増額 ★★★
信越ポリマー(7970) 東証P 最高益予想を上乗せ、6円増配、自社株買い ★★☆
早稲田アカデミー(4718) 東証P 上期経常34%上方修正・最高益上乗せ、10円増配 ★★☆
イントラスト(7191) 東証S 上期経常12%上方修正・通期増額、3.5円増配 ★★☆

① 鈴茂器工(6405)― 今期経常を42%上方修正、PTSで10%高

材料: 寿司ロボットやご飯盛付けロボット「Fuwarica」で知られる米飯加工機械の大手。26日引け後に今期(2027年3月期)の経常利益予想を42%上方修正しました。株探の「イチオシ決算」にもコーエーテクモ、信越ポリマーと並んで選ばれています。

注目ポイント:

  • 期初計画は経常利益10.6億円と、前期比でほぼ横ばいの保守的な見通しでした。そこから約4割の引き上げは、市場にとってサプライズ度が高い内容です。
  • 前期も東アジアでの日系回転寿司チェーンの出店増加により海外需要が想定を上回っており、外食業界の人手不足を背景とした省人化需要と海外展開が引き続き追い風です。
  • 26日夜のPTS(17時30分時点)では1,397.9円と東証終値比+10.2%まで買われており、すでに強い初動が出ています。

注意点: スタンダード市場の中小型株で値動きが荒くなりやすい点、PTSで既に1割上昇しているため寄り付きが高くなりすぎると「寄り天」になるリスクがあります。

② コーエーテクモHD(3635)― 中間期は過去最高益、通期・配当とも増額

材料: 26日16時に第2四半期決算を発表。上期(4〜9月)の経常利益は前年同期比43.4%増の255億円、純利益は38.1%増の185億円で、ともに中間期として過去最高を更新しました。あわせて通期予想を引き上げています。

項目 従来予想 修正後 増減率
営業利益 320億円 340億円 +6.3%
経常利益 420億円 510億円 +21.4%
純利益 310億円 370億円 +19.4%
年間配当 48円 56円 +8円

注目ポイント:

  • 修正後の純利益370億円は、アナリスト12人の予想平均(357億円)を上回りました。市場予想超えの上方修正は株価に素直に反映されやすいパターンです。
  • 前年度発売の大型タイトルやバックカタログ(旧作)の販売が好調で、7〜9月期の営業利益率は31.7%まで上昇しています。
  • 配当も8円の増額と、株主還元面でも好材料がそろいました。

注意点: 10月19日にすでに上期予想の上方修正を発表して株価が反発しており、好業績の一部は織り込み済みです。また経常利益の上振れ分の多くは資産運用益(営業外収益)で、本業の営業利益の上方修正幅は6.3%にとどまります。配当も前期実績(66円)比では減配である点は押さえておきたいところです。

③ 信越ポリマー(7970)― 最高益上乗せ+増配+自社株買いの「三点セット」

材料: 今期経常利益を13%上方修正し、最高益予想をさらに上乗せ。配当も6円増額しました。加えて、発行済み株式数(自社株を除く)の0.56%にあたる45万株(上限12億5,000万円)の自社株買いを発表しています。

注目ポイント:

  • 上方修正・増配・自社株買いがそろった、決算シーズンで最も好まれる組み合わせです。
  • 自社株買いの取得期間は10月27日から12月31日までと、まさに明日から始まります。需給面での下支えが期待できます。
  • 7月の第1四半期決算時点で3期連続の最高益予想を出しており、そこからの再上乗せという点で業績モメンタムの強さが確認できます。

注意点: 上方修正率13%はインパクトとしては中程度で、自社株買いの規模も発行済み株式の0.56%と大きくはありません。急騰よりも、じりじりと評価が見直される展開を想定したほうが現実的です。

④ 早稲田アカデミー(4718)― 上期34%上方修正、配当10円増額

材料: 上期(4〜9月)の経常利益予想を34%上方修正し、最高益予想を上乗せ。通期予想も増額し、配当も10円増やしました。

注目ポイント:

  • 上期だけでなく通期予想も増額した点が今回の大きなポイントです。同社は2022年・2023年・2024年の10月にも上期予想を上方修正していますが、いずれも通期は据え置いていました。今回は通期まで踏み込んだことで、過去の「上期だけ上振れ」パターンより一段強いメッセージになっています。
  • 中学受験・高校受験の需要は底堅く、塾生数の伸びが業績を押し上げる構図が続いています。
  • 10円の増配は配当利回りの面でも魅力を高めます。

注意点: 例年10月に上方修正を出す「季節性」は市場もある程度把握しているため、修正幅がそのまま株価に乗るとは限りません。

⑤ イントラスト(7191)― 上期・通期とも増額、PTSで7.5%高

材料: 上期経常利益予想を12%上方修正し、通期も増額。配当も3.5円増額しました。

注目ポイント:

  • 家賃債務保証を主力に、医療・介護費用保証も成長フェーズに入っています。前期(2026年3月期)も売上高が前年比16.2%増、ROEは23.2%と高収益体質です。
  • 期初の会社計画(経常30.2億円)はアナリストのコンセンサス(32億円)を下回る保守的な水準でした。今回の増額で、会社計画が市場予想に近づく(あるいは上回る)可能性があります。
  • 26日夜のPTS(17時30分時点)では1,206円、東証終値比+7.5%まで上昇しています。

注意点: 修正率は12%とやや控えめで、PTSですでに大きく上昇しているため寄り付き後の伸びしろには限りがあるかもしれません。

次点:清水銀行(8364)

上期経常利益予想を42%上方修正し、通期も増額、配当も10円増やしています。修正率のインパクトは今回の5銘柄に劣りませんが、地方銀行株は相場全体の金利観測(今週の日米金融政策イベント)の影響を受けやすいため、次点としました。

まとめ

今回の5銘柄は、いずれも26日引け後に「業績予想の上方修正」という明確な好材料を出した銘柄です。特にPTSで既に買われている鈴茂器工とイントラスト、市場予想超えのコーエーテクモは、27日の寄り付きから注目度が高いと考えられます。

ただし、好材料銘柄でも「寄り天(寄り付きが高値でその後下落)」や「材料出尽くし」の売りが出ることは珍しくありません。全体相場も半導体株の動向や今週の金融政策イベント次第で大きく振れる可能性があります。寄り付きの気配値や出来高を確認しながら、冷静に判断することが大切です。


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