2026年10月22日 値下がり率上位10銘柄
- 本日の相場概況
- 1位 デジタリフト(9244・東証グロース)−20.06%
- 2位 BCC(7376・東証グロース)−19.00%
- 3位 ウインテスト(6721・東証スタンダード)−16.53%
- 4位 ジェイホールディングス(2721・東証スタンダード)−15.31%
- 5位 レゾナック・ホールディングス(4004・東証プライム)−11.16%
- 6位 ジャパンエンジンコーポレーション(6016・東証スタンダード)−10.76%
- 7位 フィットクルー(469A・東証グロース)−10.33%
- 8位 ジェイ・イー・ティ(6228・東証スタンダード)−10.28%
- 9位 ダブル・スコープ(6619・東証プライム)−10.00%
- 10位 Veritas In Silico(130A・東証グロース)−9.97%
- 配当まとめ
- 逆張り目線での総括
本日の相場概況
10月22日の東京市場は、日経平均が大幅反落しました。米半導体製造装置大手ラムリサーチの売上見通しを巡る不透明感と中東情勢の緊張が重なり、半導体・AI関連株に売りが集中。アドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄だけで日経平均を約805円押し下げています。業種別では非鉄金属(−5.35%)が下落率トップで、ガラス・土石製品、電気機器、機械が続きました。プライム市場の値下がり銘柄は約53%、東証グロース市場指数も大幅反落と、新興市場にも売りが波及した一日でした。
今回の上位10銘柄は、東証に上場する個別株の終値ベースの値下がり率で選んでいます(ETFと地方市場単独上場銘柄は除外)。
| 順位 | 銘柄(コード・市場) | 終値 | 前日比 | 下落率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | デジタリフト(9244・G) | 1,279円 | −321円 | −20.06% |
| 2 | BCC(7376・G) | 597円 | −140円 | −19.00% |
| 3 | ウインテスト(6721・S) | 202円 | −40円 | −16.53% |
| 4 | ジェイホールディングス(2721・S) | 83円 | −15円 | −15.31% |
| 5 | レゾナック・ホールディングス(4004・P) | 12,975円 | −1,630円 | −11.16% |
| 6 | ジャパンエンジンコーポレーション(6016・S) | 10,280円 | −1,240円 | −10.76% |
| 7 | フィットクルー(469A・G) | 1,076円 | −124円 | −10.33% |
| 8 | ジェイ・イー・ティ(6228・S) | 550円 | −63円 | −10.28% |
| 9 | ダブル・スコープ(6619・P) | 117円 | −13円 | −10.00% |
| 10 | Veritas In Silico(130A・G) | 316円 | −35円 | −9.97% |
※ アナリスト・ディーラーの視点は、公開情報をもとに当ブログが証券会社のアナリスト・ディーラーの分析手法を想定して構成したものです。特定の人物の発言ではありません。
1位 デジタリフト(9244・東証グロース)−20.06%
下げた理由 東証は15日、同社株の監理銘柄(確認中)の指定を16日付で解除すると発表しました。9月末時点の流通株式時価総額が5.88億円となり、グロース市場の上場維持基準を満たしたためです。上場廃止懸念の後退で買いが続き、21日はストップ高(1,600円)。22日も寄り付き後にストップ高の2,000円まで買われましたが、そこから利益確定売りが殺到して1,255円まで急落し、1,279円で引けました。高値から約36%の下げで、取引時間中には空売り価格規制の発動水準にも達しています。
アナリストの視点 上場廃止リスクの解消は「マイナスがゼロに戻った」材料で、企業価値そのものを押し上げるものではありません。今期(26年9月期)3Q累計は売上高3.6%減、営業利益16.6%増と、減収ながら利益率は改善しています。実績EPS(約77円)で見ると、2,000円時点のPERは26倍前後と割高でしたが、終値ではPER17倍程度と元の評価水準に戻りました。
ディーラーの視点 ストップ高から−20%引けという典型的な「材料出尽くしの大陰線」です。2,000円の長い上ヒゲが当面の上値の壁になります。逆張りを考えるなら、監理銘柄解除発表前の水準(1,100円台)で下げ止まるかを確認してからで十分です。
今後の展望 11月13日予定の本決算(26年9月期)と来期見通し、株主優待の拡充策が次の焦点です。
配当 予想配当0円(無配)。配当利回り0%、配当性向は算出対象外。成長投資を優先し当面は無配の方針です。
2位 BCC(7376・東証グロース)−19.00%
下げた理由 21日(737円、−16.91%)に続き、22日も597円とストップ安で、2日連続のストップ安です。この期間、株価を大きく動かすような適時開示は確認できず、需給主導の下げとみられます。業績面では2期連続の営業赤字で、今期(26年9月期)も最終赤字1.35億円の見通しです。
アナリストの視点 IT企業向け営業支援と介護施設向けレクリエーション事業で売上は伸びていますが、販管費の増加で利益が出ない構造が続いています。11月中旬の本決算で、来期の黒字化に向けた具体策が示せるかが評価の分かれ目です。
ディーラーの視点 材料なき連続ストップ安は、信用買いの投げ(追証絡み)が出ている可能性が高いパターンです。年初来安値の560円(1月14日)が意識される節目。リバウンド狙いは、出来高を伴った下ヒゲなど売り一巡のサインを待ってからにしたいところです。
配当 無配。配当利回り0%、配当性向は算出対象外(赤字予想)。
3位 ウインテスト(6721・東証スタンダード)−16.53%
下げた理由 15日に、中東地域の大手半導体関連企業と秘密保持契約(NDA)を結び、半導体前工程検査装置の仕様協議を始めたと発表。株価は10月5日の65円から20日高値268円まで約4倍に急騰しました。ただし会社側は本件が受注ではないこと、今期業績への影響は軽微であることを明記しています。20日に高値から急反落した後、21日に242円まで戻したものの、22日は202円まで売られました。行使価額修正条項付新株予約権(第13回)の大量行使も重なり、需給が悪化しています。
アナリストの視点 本格的な事業展開は2027年3月から、納入先工場の量産能力確立は27年第4四半期の目標で、業績への寄与は早くても28年以降です。PER200倍超・PBR30倍前後という水準は期待先行と言わざるを得ず、現時点で業績面から株価を正当化するのは困難です。
ディーラーの視点 超低位株の値幅取り相場で、出来高が細り始めると巻き戻しは速いのが通例です。高値圏で大量の含み損を抱えた買い玉ができており、ワラント行使に伴う売りも上値を抑えます。急騰前の100円前後までの調整余地は残ると見ておくべきです。
今後の展望 11月16日予定の3Q決算と、NDA案件の進捗(受注の有無)が焦点です。
配当 無配。配当利回り0%、配当性向は算出対象外。
4位 ジェイホールディングス(2721・東証スタンダード)−15.31%
下げた理由 当日に株価を動かす新規開示は確認できませんでした。出来高が45.1万株と前日(2.1万株)の20倍超に膨らむ中、100円近辺でのもみ合いを下放れ、83円まで売られています。継続的な赤字、EVO FUNDを割当先とする新株予約権による希薄化、臨時株主総会を巡る株主との対立など、不透明要因の多さが背景にあります。
アナリストの視点 今期(26年12月期)は売上高4.5億円と大幅増収を見込む一方、経常損益は1.6億円の赤字予想で、資金調達に頼る経営が続いています。系統用蓄電池事業への匿名組合出資など事業の多角化が進み、収益の柱が見えにくい点が評価を難しくしています。
ディーラーの視点 時価総額15億円前後の超小型株で板が薄く、少量の売りでも値が飛びます。100円の大台割れと52週安値(94円)の更新で下値の目安が消えました。手を出すのは出来高の落ち着きを確認してからです。
今後の展望 11月13日予定の3Q決算で、赤字縮小のペースと資金繰りの状況を確認したいところです。
配当 無配。配当利回り0%、配当性向は算出対象外(赤字予想)。
5位 レゾナック・ホールディングス(4004・東証プライム)−11.16%
下げた理由 2027年に向けてAIインフラへの設備投資が続くかという不安が強まり、半導体・電子材料の主要サプライヤーである同社にも売りが波及しました。取引中に約2年ぶりに200日移動平均線を下回り、損切り注文を巻き込んで下げが加速。10月15日(−8.91%)、20日(−10.80%)に続く急落で、年初来高値18,465円(10月7日)からは約30%下落しています。
アナリストの視点 26年12月期中間期は売上収益5.4%増、コア営業利益は156.5%増の888億円と、業績は極めて好調です。問題は業績ではなく評価(バリュエーション)で、AI向け後工程材料の需要の持続性に疑問符が付くと、高いPERが一気に修正される局面にあります。国内大手証券は9月に目標株価を17,300円(中立)へ引き下げており、株価はすでにそれを大きく下回っています。11月11日予定の3Q決算で需要見通しの強さが確認できれば、押し目買いが入りやすい水準です。
ディーラーの視点 200日線割れはシステム系・CTAの売りが出やすいテクニカルの分岐点です。プライムの大型株で1日−11%は異例で、機関投資家の持ち高調整がまだ続く可能性があります。短期的には13,000円の大台攻防。決算前に下げ止まりを確認できるかが勝負どころです。
今後の展望 フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の動向と、11月11日の3Q決算が最大の焦点です。
配当 年間配当予想65円(期末一括)。終値ベースの配当利回りは約0.50%。配当性向は前期(25年12月期)実績40.5%、今期会社予想ベースでは15.3%です。
6位 ジャパンエンジンコーポレーション(6016・東証スタンダード)−10.76%
下げた理由 当日の個別の悪材料は確認できませんでした。半導体・AI株安をきっかけとした全体のリスク回避の中で、今年大きく値を上げてきた造船・舶用関連にも利益確定売りが広がった形です。16日終値12,340円から1週間で約17%下落しています。
アナリストの視点 船舶用低速ディーゼルエンジンで世界3強の一角を占め、利益率の高いアフターサービス・ライセンス事業が稼ぎ頭です。前期(26年3月期)は営業利益率18.4%、ROE29.5%と高収益。今期1Qは水素燃料エンジン実証の影響で減収でしたが営業利益は9.9%増と堅調です。アンモニア・水素燃料エンジンで脱炭素船の需要を取り込む中長期ストーリーは崩れておらず、予想PERは17倍前後と過熱感は薄れました。
ディーラーの視点 発行済株式数840万株と少なく、浮動株が限られるため上下に値が飛びやすい銘柄です。10,000円の大台が当面の支持線。11月10日の中間決算を前にした思惑の買い戻しも入りやすく、大台を割らずに踏みとどまれるかに注目です。
配当 年間配当予想100円(中間30円・期末70円)で6期連続増配の見込み。終値ベースの配当利回りは約0.97%、配当性向は会社予想ベースで16.7%(前期実績15.5%)です。
7位 フィットクルー(469A・東証グロース)−10.33%
下げた理由 15日に発表した26年11月期3Q累計(25年12月〜26年8月)決算で、経常損益が3,600万円の赤字(前年同期は1.49億円の黒字)に転落。6〜8月期単独でも赤字となりました。通期計画は据え置きですが、達成には9〜11月期だけで約1.95億円の経常利益が必要で、市場は懐疑的です。グロース市場全体の地合い悪化も追い打ちをかけました。
アナリストの視点 パーソナルトレーニングジムとトレーナー養成スクールを展開し、売上は17.5%増と伸びています。ただし4月に通期経常利益を約50%下方修正した経緯があり、利益の質と計画達成力への信頼が揺らいでいます。株価はIPO公開価格2,200円の半値以下です。
ディーラーの視点 決算後の戻り売りと地合い悪化が重なった下げです。出来高は5万株台と少なく、売りが続くと値が飛びやすい状態。明確な下値メドがなく、逆張りは慎重に。
今後の展望 11月の期末を経て、来年1月予定の本決算で通期計画を達成できるかがすべてです。
配当 無配(今期予想0円)。配当利回り0%、配当性向は算出対象外。
8位 ジェイ・イー・ティ(6228・東証スタンダード)−10.28%
下げた理由 半導体製造装置(洗浄装置)メーカーとして、半導体関連株の一斉安に巻き込まれました。9月末から10月上旬にかけての急伸(10月2日高値767円)の反動もあり、上昇分をほぼ吐き出しています。前期は大幅赤字、今期(26年12月期)も最終赤字10.9億円の見通しです。
アナリストの視点 今期は営業赤字の大幅縮小(−0.75億円)を見込むものの、最終赤字は継続。PBRは0.8倍台と1倍を割り、資産面の下支えはありますが、黒字転換の時期が見えないうちは評価は上がりにくいでしょう。
ディーラーの視点 半導体株全体の地合いに素直に連動する銘柄です。7月の年初来安値473円が次の節目。SOX指数の反発を確認するまでは様子見が無難です。
今後の展望 11月11日予定の3Q決算で、受注動向と赤字縮小の進み具合を確認したいところです。
配当 無配(前期0円、今期予想0円)。配当利回り0%、配当性向は算出対象外(赤字予想)。
9位 ダブル・スコープ(6619・東証プライム)−10.00%
下げた理由 10月15日の140円から5営業日で117円まで約16%下げ、年初来安値を更新しました。出来高は483万株と膨らみ、投げ売りが出た形です。9月に発表した上半期の営業赤字が13.9億円と計画(12億円の赤字)を下回ったこと、欧米のEV需要停滞が続いていることが重しです。
アナリストの視点 主力のリチウムイオン電池用セパレータの販売量が低迷し、工場稼働率の低下が固定費負担を重くしています。ESS(定置用蓄電池)向け出荷は立ち上がってきたものの、業績を反転させるにはまだ力不足。PBR0.2倍前後と資産比では極端な割安ですが、黒字化の見通しが立たないうちは評価は修正されにくい状況です。
ディーラーの視点 信用倍率10倍を超える買い残が上値に重くのしかかる典型的な「しこり玉」銘柄です。整理には時間が必要で、明確な好材料がなければジリ安が続きやすい展開。下値の節目が見当たらない点にも注意が要ります。
配当 無配。配当利回り0%、配当性向は算出対象外(赤字予想)。
10位 Veritas In Silico(130A・東証グロース)−9.97%
下げた理由 13日の取締役会で、香港の機関投資家が運用するファンドを割当先とする行使価額修正条項付などの新株予約権の発行を決議。約17億円を調達する計画ですが、すべて行使された場合の希薄化率は55.49%に達します。割当日の10月29日、行使開始の30日を控えて売りが続き、上場来安値を更新しました。
アナリストの視点 mRNAを標的とする核酸医薬の創薬ベンチャーで、調達資金は急性腎不全の予防薬、がん治療薬、ALS治療薬など4件の自社パイプライン開発に充てる計画です。ライセンスアウトによる収益化は2029年頃からとされ、赤字が続く中での資金調達はやむを得ない面もありますが、希薄化の大きさが株価には重すぎます。
ディーラーの視点 行使価額修正条項付ワラント(いわゆるMSワラント)は、行使→市場売却の売り圧力が継続的に出やすい仕組みです。行使が始まる30日前後までは上値が重く、反発しても戻り売りに押されやすいと見ます。
今後の展望 11月中旬予定の決算と、ワラントの行使ペースが焦点です。
配当 無配。配当利回り0%、配当性向は算出対象外(赤字)。
配当まとめ
| 銘柄 | 年間配当(予想) | 配当利回り(終値ベース) | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| デジタリフト | 0円 | 0% | − |
| BCC | 0円 | 0% | − |
| ウインテスト | 0円 | 0% | − |
| ジェイホールディングス | 0円 | 0% | − |
| レゾナック・ホールディングス | 65円 | 約0.50% | 15.3%(今期予想)/40.5%(前期実績) |
| ジャパンエンジンコーポレーション | 100円 | 約0.97% | 16.7%(今期予想)/15.5%(前期実績) |
| フィットクルー | 0円 | 0% | − |
| ジェイ・イー・ティ | 0円 | 0% | − |
| ダブル・スコープ | 0円 | 0% | − |
| Veritas In Silico | 0円 | 0% | − |
逆張り目線での総括
本日の下落上位は、大きく3つのタイプに分かれました。
1つ目は、材料で急騰した反動の「出尽くし売り」です(デジタリフト、ウインテスト)。業績の裏付けが乏しい急騰は巻き戻しも速く、逆張りは急騰前の水準を目安に慎重に構えるべきでしょう。
2つ目は、半導体・AI関連の地合い悪化による「連れ安」です(レゾナック、ジェイ・イー・ティ、ジャパンエンジン)。このうちレゾナックとジャパンエンジンは業績が堅調で配当もあり、地合いが落ち着けば見直し買いが入りやすい候補です。11月上中旬の決算で業績の強さが確認できるかが、逆張りのタイミングを測る鍵になります。
3つ目は、赤字・希薄化・需給悪化を抱えた「構造的な売り」です(BCC、ジェイホールディングス、フィットクルー、ダブル・スコープ、Veritas In Silico)。いずれも無配で、下値の節目が見えにくい銘柄ばかりです。安くなったという理由だけでの逆張りは避け、売り一巡のサインを待つのが賢明です。
※ 本記事は情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株価・配当などのデータは10月22日終値時点の公開情報に基づきます。投資判断はご自身の責任でお願いします。
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