- 【9月18日】東証値下がり率ランキング TOP10を徹底解説 ― 下落理由・配当・アナリスト&ディーラー視点 date: 2026-09-18 categories: [下落株ラボ] tags: [値下がり率ランキング, 東証, 配当利回り, 配当性向, アナリスト, ディーラー]
- 市場概況
- 1位 エスポア(3260) ▲77.49% 70円
- 2位 ネオマーケティング(4196) ▲15.01% 1,336円
- 3位 クボテック(7709) ▲14.28% 60円
- 4位 オーディオストック(621A) ▲12.48% 1,360円
- 5位 REVOLUTION(8894) ▲10.52% 17円
- 6位 アクセルマーク(3624) ▲8.60% 85円
- 7位 Birdman(7063) ▲7.46% 62円
- 8位 ハルメクホールディングス(7119) ▲7.44% 2,114円
- 9位 Welby(4438) ▲7.36% 302円
- 10位 ヤマザキ(6147) ▲7.32% 177円
- まとめ
【9月18日】東証値下がり率ランキング TOP10を徹底解説 ― 下落理由・配当・アナリスト&ディーラー視点 date: 2026-09-18 categories: [下落株ラボ] tags: [値下がり率ランキング, 東証, 配当利回り, 配当性向, アナリスト, ディーラー]
9月18日(金)の日経平均は3日続伸となり、米株高を受けてAI・半導体関連が全体を押し上げる中、値下がり率上位には個別材料を抱えた中小型株が並びました。大引け確定値をもとに、値下がり率上位10銘柄について下落理由・今後の展望・配当データをまとめます。
市場概況
9月18日の東京株式市場は、前日の米国株式市場でナスダック総合が大幅高となったことを受け、半導体関連やAI関連株を中心に買いが先行しました。日経平均株価は3日続伸。一方で、個別に材料を抱えた中小型株には資金が逆流し、値下がり率ランキング上位は総じて時価総額の小さいグロース・スタンダード銘柄が占める結果となりました。全体相場の地合いが良好であったにもかかわらず下落した銘柄は、それぞれ固有の事情を抱えているケースが大半です。以下、上位10銘柄を順に見ていきます。
1位 エスポア(3260) ▲77.49% 70円
下落理由
名証ネクスト上場の不動産会社。同社は2026年5月、純資産基準の上場維持基準に抵触するおそれがあるとして「監理銘柄(確認中)」に指定され、さらに7月には2026年2月期の有価証券報告書に監査人が「意見不表明」を付したことを受けて「監理銘柄(審査中)」に指定されています。不動産コンサルティング事業の収益計上について、取引の実在性を裏付ける証憑を監査人に提示できなかったことが理由とされており、上場廃止基準(2期連続債務超過)に抵触するリスクが取り沙汰されている状態です。7月には材料の乏しいまま複数日連続でストップ高を演じる場面もあり、投機資金の出入りが荒い値動きが続いていました。今回の急落はその反動安とみられ、掲示板でも「ストップ安の順番待ち」を揶揄する投稿が相次ぐなど、個人投資家の思惑が交錯する展開になっています。
今後の展望
上場廃止の可否を左右する監理銘柄指定が解除されるかどうかが最大の焦点で、正常な業績・株価分析はほぼ機能しない状態です。
配当利回り・配当性向
無配(予想配当利回り0.00%)。財務基盤も脆弱で、配当余力はありません。
アナリスト/ディーラー視点
証券会社のアナリストレポートは存在せず、機関投資家の投資対象からも事実上外れています。ディーラー目線では「値動きの荒さを狙った短期資金の草刈り場」であり、監理銘柄という性質上、通常のファンダメンタルズ分析はほぼ意味を持たないとの見方が一般的です。
2位 ネオマーケティング(4196) ▲15.01% 1,336円
下落理由
マーケティングリサーチ・コンサルティング会社。生成AI関連の思惑から年初来急伸していた経緯があり、PER100倍を超える水準まで買われる場面もありました。今回の下落は、直近まで急ピッチで買われていた反動による利益確定売りが主因とみられます。9月17日にも約20%の急落を記録しており、2日連続の大幅安となりました。
今後の展望
本業のマーケティング支援事業は堅調に推移していますが、株価は業績よりも「生成AI関連」というテーマ性で買われてきた経緯が強く、材料の一巡とともに調整が続く可能性があります。
配当利回り・配当性向
無配。成長投資を優先する方針で、配当実績はありません。
アナリスト/ディーラー視点
アナリストの正式なレーティングは付与されていない銘柄です。ディーラーからは「テーマ株特有の値幅の荒さが出ている」との声が聞かれ、需給主導の値動きが続くとの見方が中心です。
3位 クボテック(7709) ▲14.28% 60円
下落理由
液晶パネル向け画像処理外観検査装置メーカー。2026年3月期まで8期連続の営業損失を計上しており、自己資本比率は7%程度まで低下、決算短信では「継続企業の前提に重要な疑義」が付されています。検査装置の新規受注低迷が長引いており、2027年3月期はさらなる減収減益が見込まれています。財務内容への懸念から、薄商いの中で投げ売りが出やすい状態が続いています。
今後の展望
事業構造改革と収益基盤の立て直しが急務とされており、抜本的な対策が打ち出せるかが焦点です。
配当利回り・配当性向
無配(予想配当利回り0.00%)。当期純損失が続いており、配当余地はありません。
アナリスト/ディーラー視点
証券会社によるカバレッジはなく、格付け・目標株価とも「該当なし」の状態です。ディーラーからは「継続企業の前提に疑義が付いた銘柄は、値動きが材料よりも需給に左右されやすい」との指摘が一般的です。
4位 オーディオストック(621A) ▲12.48% 1,360円
下落理由
音源ライツビジネスプラットフォームを展開する企業で、9月16日に東証グロース市場へ新規上場したばかりの銘柄です。公開価格1,060円に対して初値は大きく上振れましたが、上場直後は初値売り・利益確定売りが出やすく、今回の下落も新規上場特有の需給要因(いわゆる「祭りの後」の調整)が主因とみられます。
今後の展望
事業自体は音楽クリエイター向けロイヤリティプラットフォームとして成長性が期待されていますが、当面は上場直後特有の値動きの荒さが続く可能性があります。
配当利回り・配当性向
上場したばかりで配当実績はなく、無配です。
アナリスト/ディーラー視点
上場直後のためアナリストの本格的なカバレッジはこれから。ディーラーの間では「IPO銘柄特有の初動の乱高下」との見方が一般的で、需給が落ち着くまでは業績よりも売買動向が株価を左右しやすい局面です。
5位 REVOLUTION(8894) ▲10.52% 17円
下落理由
不動産再生・不動産クラウドファンディング事業を手掛ける企業。自己資本比率は2.5%と極めて低く、ROEはマイナス176%と財務内容は脆弱です。一方で今期の経常利益は前期比222%増の見込みとされており、業績自体は改善方向にありますが、株価水準(10円台)からもうかがえる通り、薄い資本構成・低位株特有の値動きの荒さが下落の背景にあるとみられます。
今後の展望
経常利益の急回復見込みが実現するかが焦点ですが、財務基盤の薄さから、資金調達動向(増資や借入条件)が株価に大きな影響を与えやすい状況です。
配当利回り・配当性向
無配(予想配当利回り0.00%)。
アナリスト/ディーラー視点
機関投資家のカバレッジは薄く、ディーラーからは「低位株特有のボラティリティの高さがそのまま表れている」との声が聞かれます。
6位 アクセルマーク(3624) ▲8.60% 85円
下落理由
広告事業・トレーディングカード事業・IoTヘルスケア事業を展開する企業。長年にわたり純損失計上が続いており、2026年にコンヴァノ(6574)との資本業務提携により同社の子会社となることが決まっています。今回の下落は、資本構成の変化や既存株主の持ち分希薄化への警戒感、材料出尽くし感による利益確定売りが背景とみられます。
今後の展望
コンヴァノ傘下での経営再建が軌道に乗るかが焦点です。トレーディングカード市場自体は拡大基調にあり、この事業の成長が業績改善のカギを握ります。
配当利回り・配当性向
無配。長期にわたり赤字が続いており、配当実施の目処は立っていません。
アナリスト/ディーラー視点
アナリストレーティングはなし。ディーラーからは「資本業務提携後の経営方針が明確化するまでは様子見姿勢が強い」との見方が出ています。
7位 Birdman(7063) ▲7.46% 62円
下落理由
系統用蓄電池事業を展開するサービス業。同社は7月に蓄電池設備の完工・運用開始を発表しストップ高となるなど、蓄電池関連のテーマ性で急伸していた経緯があります。一方で財務面では債務超過状態にあり、継続企業の前提に関する重要な疑義が付されています。今回の下落は、蓄電池関連の材料が一巡した後の反動安とみられます。
今後の展望
今期の経常利益は黒字転換(前期比107.7%増の1.19億円)が見込まれており、蓄電池2基目の取得・保有についても検討が進められています。業績の黒字転換が実現するかが焦点です。
配当利回り・配当性向
無配(予想配当利回り0.00%)。
アナリスト/ディーラー視点
正式なレーティングはなし。ディーラーからは「データセンター向け電力需要を背景にした蓄電池テーマは根強い人気があるが、財務不安から値動きは荒くなりやすい」との声が聞かれます。
8位 ハルメクホールディングス(7119) ▲7.44% 2,114円
下落理由
シニア女性向け通販・雑誌事業を展開する優良企業です。2026年3月期は増収増益で着地し、2027年3月期も増収増益計画を掲げるなど業績自体は堅調です。今回の下落については、同社固有の悪材料は確認されておらず、全体相場が良好な中での利益確定売り、あるいは直近まで底堅かった株価の一時的な調整による値動きとみられます。
今後の展望
会社側は2027年3月期の経常利益を前期比12.9%増の19.5億円と計画しており、通販事業を中心とした増収基調が続く見通しです。業績の進捗が計画に対して順調に推移するかが今後の株価の焦点となります。
配当利回り・配当性向
予想配当利回りは2.4%前後。前期(2026年3月期)の実績ベースでは1株利益95.4円に対し、配当性向はおおむね35%台とみられ、無理のない範囲で株主還元を行っている水準です。
アナリスト/ディーラー視点
業績は複数四半期連続で会社計画を上回って着地しており、証券会社の評価は総じて前向きとされています。ディーラーからは「ファンダメンタルズに大きな問題はなく、値下がり率上位に入ったのは需給的な調整によるところが大きい」との見方が聞かれます。
9位 Welby(4438) ▲7.36% 302円
下落理由
患者向けデジタルヘルスサービス(PHRプラットフォーム)を展開する企業。ROEはマイナス110%と赤字が続いており、PBRは16倍超と割高感のある水準で推移してきました。スズケン(9987)の持分法適用会社であることや、製薬会社・保険会社との協業テーマで物色されてきた経緯がありますが、今回は利益確定売りに押される形となりました。
今後の展望
疾患ソリューション事業(製薬企業向け患者支援サービス)の拡大と、黒字化の時期が最大の焦点です。日本生命保険や中部電力との資本業務提携を軸にした事業拡大が進むかが注目されます。
配当利回り・配当性向
無配(配当性向も算出不可)。赤字が続いており、当面は成長投資を優先する方針とみられます。
アナリスト/ディーラー視点
正式なレーティングは付与されていません。ディーラー目線では「赤字の成長株はグロース市場全般の地合いに連動しやすく、今回の下落も個別要因というより物色対象からの資金シフトの一環」との見方が中心です。
10位 ヤマザキ(6147) ▲7.32% 177円
下落理由
輸送用機器・工作機械を手掛ける東証・福証・札証の重複上場企業。経常赤字が続いており、ROEはマイナス29%台と低迷しています。今回の下落について目立った個別材料は確認されておらず、福証をはじめとする流動性の低い市場での薄商いによる値動きの大きさが影響したとみられます。
今後の展望
今期の経常利益は前期比114.6%増(黒字転換)の計画が示されていますが、達成には工作機械事業を中心とした受注回復が必要です。
配当利回り・配当性向
予想配当利回りは5%台と高水準ですが、これは株価下落によって見かけ上の利回りが押し上げられている面が大きく、実績ベースでは1株利益がマイナスのため配当性向は算出できません。いわゆる「タコ配」(利益を伴わない配当)のリスクがある点には注意が必要です。
アナリスト/ディーラー視点
正式なレーティングはなし。ディーラーからは「地方市場・複数取引所上場の低位株は出来高が薄く、小口の売買でも値が飛びやすい」との指摘が聞かれます。
まとめ
本日の値下がり率上位10銘柄を俯瞰すると、①会計・上場維持基準に関する懸念を抱える銘柄(エスポア、クボテック)、②テーマ株の反動安(ネオマーケティング、Birdman)、③新規上場後の需給調整(オーディオストック)、④財務基盤の薄い低位株のボラティリティ(REVOLUTION、ヤマザキ)、⑤好業績にもかかわらず需給要因で売られた銘柄(ハルメクホールディングス)――と、下落の性質は銘柄ごとに大きく異なります。配当利回り・配当性向の観点では、10銘柄中無配が8銘柄を占め、配当という物差しで投資判断ができる銘柄はハルメクホールディングスとヤマザキ(ただし後者は実質的な配当余力に乏しい)にほぼ限られる結果となりました。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっては、必ずご自身の判断と責任において行ってください。

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